交通・モビリティ

2014年03月05日

 

NEDOと京大、駆動力抜けのない変速システムを開発

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Uninterrupted Automotive Transmission
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新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と京都大学は2013年12月16日、変速時に駆動力抜けのない変速システムを開発したと発表した。同変速システムを搭載した電気自動車(EV)は、変速機非搭載のEVに比較して10%程度の走行距離延長効果が期待できる。

EVでは一般に変速機は採用されていない。その理由は、通常の変速機では変速作業の間はモータからタイヤに駆動力が伝わらず(駆動力抜け)速度が低下し、変速後に余分な加速が必要になる、また無段変速機CVTを用いても伝達効率の悪さがネックとなって、電力消費の改善効果が低下したり限定的なため。

新システムでは、減速比を滑らかに変化させることができる形状の非円形歯車対によって駆動力を伝達するもので、変速中でも駆動力を伝えることができる。これにより速度低下を防ぎ、余分な加速も必要ないことで高効率EVを実現可能にする。さらにモータの小型軽量化にもつながる。

同研究では、乗用車・トラック・バスなどのエンジンを搭載した自動車用に多段変速用の非円形歯車を用いた4段変速システムを構築し、駆動力抜けのない多段変速を実現している。

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