東北復興を支える人材支援事業「WORK FOR 東北」開始

復興庁は2013年10月４日、東北復興を人材面で支援する新事業「WORK FOR 東北（復興人材プラットフォーム構築事業）」を開始した。被災地が必要とする人材を、企業などから現地へ円滑に派遣できるしくみの構築を目指す。

同事業のウェブサイトでは、復興現場が求める人材を一覧にするなどして、被災地や課題ごとに適した人材派遣を促す。被災地の復興を加速させると同時に、派遣された人材にも自己成長の機会を提供する。

関連各省庁には既に複数の人材派遣スキームがあり、民間企業が独自に社員を派遣する例もあることなどから、人材支援情報を集約する必要性が指摘されてきた。東北３県の市町村窓口では、受け入れ業務の負担が小さくないという課題もある。

このため同事業は、東北３県の連携復興センターや各県庁、経済３団体および復興庁・総務省の担当者らで構成される「復興人材支援協議会」を設置。立場の異なるステークホルダーが定期的に協議を重ねながら、企業・自治体へのニーズ調査を進め、東北への人的支援情報を集約・発信する考え。復興支援を希望する企業や個人向けの説明会も随時行い、新たな人材の掘り起こしにも取り組んでいく。

小島和子