2013年11月08日
産業技術総合研究所は2013年5月16日、太陽光の入射角の違いを利用して夏季は太陽光を遮り、冬季には透過させる自動調光型省エネシートを開発したと発表した。
凹凸の関係にある透明シートを2枚合わせた構造を持ち、窓ガラスにこのシートを貼りつけると、景色に対しては常に透明であるが、高度の高い夏の太陽光は遮蔽し、高度の低い冬の太陽光は透過するという変化が自然に起こる。
家庭や職場でのエネルギー消費の中で、冷暖房の占める割合は約30%に達するが、窓の断熱性を高めるだけでも大きな省エネルギー効果があり、断熱性の高い複層ガラスやエコガラスの普及が進んできている。断熱に加え、本調光シートにより日射を効果的に遮ることで、冷暖房負荷を低減することが期待できるとしている。