エネルギー・地球温暖化

2013年06月27日

 

21世紀末の日本 猛暑日や短時間強雨が全国的に増加

Keywords:  地球温暖化  政府 

 

気象庁は2013年3月15日、日本を対象とする詳細な地球温暖化予測を行った「地球温暖化予測情報第8巻」を公表した。同庁は、地球温暖化に対する緩和策および適応策の検討等に寄与することを目的に1996年より予測結果を公表しているが、今回は気候モデルが新たに詳細化され、短時間強雨の発生頻度の将来予測が初めて可能となった。

21世紀末頃の日本では、20世紀末と比較して年平均気温が2.5~3.5℃上昇、猛暑日(日最高気温35℃以上)は全国平均で約7.6日増加すると予測。また、多くの地域で大雨や短時間強雨(1時間降水量50mm以上)の発生頻度が増える一方、無降水日数も増加するとみられている。 予測の前提となる将来の温室効果ガス濃度の想定は、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が取りまとめた温室効果ガス排出シナリオの一つである SRES A1Bシナリオ(高度経済成長が続き地域間格差が縮小、全てのエネルギー源のバランスを重視する社会を想定して策定)を使用、21世紀末頃の二酸化炭素濃度は現在の約1.8倍としている。

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