人と社会のダイバーシティ

2013年06月21日

 

特総研など、短時間で点字作成できる技術開発

Keywords:  ダイバーシティ  大学・研究機関 

 

JFS/Faster Braille Printing Technology Developed
Copyright 国立特別支援教育総合研究所

国立特別支援教育総合研究所の土井幸輝主任研究員らは2013年3月、短時間で触知性の高い点字や触知図を作成できる技術を開発したことを発表した。早稲田大学の藤本浩志教授から読みやすい点字の寸法の助言を受け、武蔵エンジニアリング(東京都三鷹市)と点字・触知図作成装置を共同で開発した。

今回試作した福島県立盲学校の点字・触知図付学校パンフレットは、一般的な点字・触知図の印刷方式であるスクリーン印刷方式では2週間かかるところ、本技術では1~数時間で作成できる。 従来の印刷方式では、細かい図の表現ができないことやインクの盛り上がりが必ずしも十分でないという課題があった。本技術は、被印刷面に対して非接触かつ高速にインクを塗布するもの。墨字(晴眼者が目で見る文字)に無色透明なインク(紫外線硬化型インク)を塗布して点字を併記し、高い触知性が求められる触り心地の良い触図を作成することができる。 土井氏らは音声読み上げ機能も備えた学校パンフレットの試作も手掛けており、視覚障害者と晴眼者が共用できる完成度の高いアクセシブルな点字・触知図付印刷物の提供を目指す。

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