生物多様性・食糧・水

2013年06月07日

 

環境省「トキ野生復帰ロードマップ」を策定

Keywords:  生態系・生物多様性  政府 

 

環境省は2013年2月25日、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」に基づいて進めているトキの野生復帰について、「トキ野生復帰ロードマップ」を策定したことを発表した。

当面の目標である「2015年頃に佐渡島に60羽のトキを定着させる」ための行程を示したもので、2008年から実施している放鳥個体の観察結果等から、今後のトキの個体数を試算し、目標達成のための実施事項を取りまとめた。 試算によると、巣立ち率(営巣に参加したメスあたりの巣立ちの巣数)が2012年値の0.19から0.5以上に増加すれば、放鳥をしなくても野外の個体数が安定することが示された。また、巣立ち率が現状のままであっても、2015年まで毎年放鳥することで60羽以上の個体群が維持できる結果となった。 これを踏まえた実施事項として、放鳥個体の確保、巣立ち率の改善、生存率の維持、社会環境設備の推進について具体的な行程をまとめた。取組みの進捗状況は毎年評価し、2015年度中には次期ロードマップを策定することとしている。

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