国際

2013年03月03日

 

ポスト「リオ+20」に向け、求められる日本の発信力

Keywords:  国際  NGO・市民  企業(製造業)  企業(非製造業)  市民社会・地域  政府 

 

2013年1月28日、第9回「リオ+20国内準備委員会」が東京都で開催された。同委員会は、2012年6月にブラジル・リオデジャネイロで開かれた「国連持続可能な開発会議(通称リオ+20)」に向け、多様なステークホルダーの対話促進をめざして2011年7月に設置されたもので、対話の結果を国連事務局に提出するなど、世界に向けた情報発信および意見交換を実施してきた。

最終回となったこの日、会議に参加した市民団体や事業者、政府担当官を交え、リオ+20開催後に行ってきた活動の報告、さらに、来るべき「リオ+30」に向けた課題についての意見交換が行われた。

市民団体からの報告では、女性グループから「日本からの発信を強化して国際連携を深めたい」との抱負が語られ、若者のグループの発言にも「世界でのプレゼンス向上が必要」との意見が出るなど、発信力を高めることで世界に貢献していこうとの認識が共有された。

今後取り組むべき課題として注目される「持続可能な開発目標(SDGs)」の策定については、2015年に達成期限が迫る「ミレニアム開発目標(MDGs)」との関係の曖昧さが指摘されてきた。環境省の担当官からは、分野横断的な研究が必要だとして、2013年度から新たに始まる、持続可能な開発促進のための目標とガバナンスに関する研究のフレームが示された。

同委員会では、全9回の委員会での議論を踏まえ、持続可能な社会の構築に向けたステークホルダーの活動成果を、近く電子書籍にまとめる計画だという。

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