2012年12月24日
大手電機メーカーの富士通は2012年8月17日、2012年夏モデルのノートパソコンの一部に使用済みCDやDVDの再生利用を開始したことを発表した。パソコン製造業界では初。富士通研究所と共に構築したリサイクルシステムに基づき、従来の製造プロセスと比べて、新たに使用するプラスチックの量を年間約10トン以上、CO2排出量を約15%削減することが見込まれる。
富士通グループでは資源循環型社会づくりの一環として、全国5ヶ所の自社リサイクルセンターで使用済みパソコンなどの回収・解体・分別等を行っている。パソコンの添付品として一定量が確保できるCDやDVDは、ノートパソコンの筐体に適するポリカーボネートを原料とし、かつ難燃剤など不純物の含有もないことから、これらをリサイクル材料として再生利用することとした。
独自のリスク管理データベースにより、確実な品質管理を行なった上で、関係業者の協力のもと、再生材料の品質向上と安全管理を徹底し、回収したプラスチックをパソコンの筐体に再生利用することを可能にした。今後は再生原料の多様化を進め、適用する製品の種類も拡大していく考え。
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