2012年12月23日
シアバター石けんの開発と販売を通じて、近年急速に劣化が進んでいる西アフリカのブルキナファソ、コモエ県における森林保全と女性たちの自立、貧困削減、そしてエイズ対策への貢献を目指し、森重裕子氏が2009年に設立した株式会社ア・ダンセの活動が注目されている。
同社の石けんは、JICAの「コモエ県における住民参加型持続的森林管理計画」というプロジェクトの支援を受けている住民森林管理グループの女性達から適切な価格で買取ったシアバターを原料に、HIV/AIDSに影響を受けた女性が働くラキエタ・エイズ対策センターにて作られた後、神戸の無添加手作り石鹸老舗の丸菱石鹸で検査と梱包を行い、2010年より日本で販売されている。
大手シンクタンク大和総研の環境調査部、真鍋裕子氏が2012年8月16日に発表した女性のエンパワーメントに着目した途上国支援のケーススタディに同社の活動が取り上げられており、報告によると石けんの売上げはまだ少ないが、現地における森林保全や女性支援の効果が現れ始めているという。
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