2012年08月10日
富山県魚津市は2012年4月、市内で完結する水循環を次世代へ引き継ぐべき貴重な資源ととらえ、約30種類の自然や建築物を「魚津市水循環遺産」を選定したと発表した。
魚津市は、海抜0メートルから標高2400メートル以上の山岳地帯までが奥行き約25キロメートルに収まっている急峻な地形をもち、またその循環を一目で見渡せる。水循環遺産には、源流の毛勝三山、片貝川や早月川をはじめとする河川、扇状地などの地形に加え、富山湾の蜃気楼といった現象も選定された。
さらに、急流河川と向き合った歴史を物語るダムや、暮らしを支える先人達の技である円筒分水槽や、早月川の清流を歌った万葉集の和歌なども登録されている。
魚津市では、水循環遺産の登録により市民に広く知ってもらい、「魚津の水循環」を守り育むため、ともに考え行動しようと呼びかけている。
森や川とのつながりを修復して、海を再生しよう~ 富山湾の取り組み(2010年8月号)
登録日時:2012/08/10 06:00:15 AM