2012年07月12日
Keywords: 再生可能エネルギー 交通・モビリティ 企業(非製造業)
日本の大手航空会社である全日本空輸(ANA)と、米国の大型旅客機メーカーのボーイングは2012年4月17日、世界で初のバイオ燃料搭載による太平洋横断フライトを行うことを公表し、同フライトは日本時間同日夜に目的地である羽田空港に無事到着した。
これはANAが受領するボーイング787機を、米国ワシントン州から羽田へデリバリーするためのもので、同社初のバイオ燃料フライトとなった。同社は2012~2020年の中長期環境計画「ANA FLY ECO 2020」の中で、CO2削減対策の一つとして、バイオ燃料を始めとする代替航空燃料の期間内本格使用開始に向けた検討を行うとしており、今回のフライトはその取組の一環。
低環境負荷の最新鋭機体とバイオ燃料の相乗効果により、従来のボーイング767型機と比べて約30%のCO2削減が見込まれている。搭載された燃料には、使用済み食用油を主体とするバイオ燃料を、既存の石油由来のジェット燃料(ケロシン)に15%混合したものが使用された。
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登録日時:2012/07/12 06:00:15 AM