熊本市、アジア初のフェアトレードシティに認定

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熊本県熊本市は2011年６月４日、途上国における貧困削減や環境保護だけでなく、日本国内の地域社会の活性化や自律的な発展にも寄与することを推進する日本・アジア初のフェアトレードシティに認定された。この日は世界1,000番目のフェアトレードタウン(シティ)が合わせて11誕生した。

認定は、日本国内でフェアトレードタウン運動を推進する組織「フェアトレードタウン・ジャパン（FTTJ）」が行った。フェアトレードタウンを目指す市町村は、FTTJが定めた６項目の認定基準：「推進組織の設立と支持層の拡大」「運動の展開と市民の啓発」「地域社会への浸透」「地域活性化への貢献」「地域の店(商業施設）によるフェアトレード産品の幅広い提供」「自治体によるフェアトレードの支持と普及」に基づいて審査される。

熊本市では、市内随一のフェアトレードショップのオーナーで不屈の闘志に満ちた明石祥子さん率いる「NGOフェアトレードくまもと」が、2003年にフェアトレードシティ実現に向けた運動を開始した。2009年８月には「フェアトレードシティくまもと推進委員会」を立ち上げ、日本初のフェアトレードシティ樹立を目指して署名運動など様々な活動を展開してきた。その甲斐あって2010年12月、熊本市議会がフェアトレード理念周知に関する決議を全会一致で採択し、続いて熊本市長がフェアトレードを支持する意思表明を行ったことで、最難関である「自治体による支持・普及」の基準をクリアし、日本初・アジア初のフェアトレードシティ実現を果たした。

登録日時：2011/08/27 06:00:15 AM