化学物質

2011年05月23日

 

2009年度PRTRデータ公表、化学物質の排出量7年連続で減少

Keywords:  化学物質  政府 

 

JFS/Pollution Decreases for Seventh Straight Year
Copyright 経済産業省


環境省と経済産業省は2011年2月24日、化学物質排出把握管理促進法(PRTR法)に基づき、2009年度の化学物質の排出量・移動量を集計し結果を公表した。排出量・移動量の合計は35.2万トンで前年比12.4%の減少。同集計結果は2001年度から毎年公表されており、今回が9回目。合計量は2003年度以降減少傾向にある。

PRTR法では、人の健康や生態系に有害のおそれがある化学物質354種類(2010年度以降は462種類に改正)について、事業者は環境への排出量や廃棄物に含まれての移動量を届け出ることが制度化されている。2009年度の届出事業所数は38,141。

合計35.2万トンの内訳は、排出・移動先では、大気(44%)、公共用水域(2.4%)、土壌(0.13%)、事業所内埋立(3.2%)、事業所外への廃棄物(50%)、下水道(0.4%)。

上位5物質は、トルエン(32%)、キシレン(12%)、マンガンおよびその化合物(6.9%)、塩化メチレン(6.2%)、エチルベンゼン(4.9%)。上位3業種は、化学工業(27%)、輸送用機械器具製造業(13%)、プラスチック製品製造業(10%)。

化学物質の排出・移動量データ、初めて集計・公表(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/023008.html
環境省、2004年度集計結果追加の「PRTRデータ市民ガイドブック」作成(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/024157.html

登録日時:2011/05/23 06:00:15 AM

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