生物多様性・食糧・水

2011年02月09日

 

地域通貨を使って間伐材を集荷しよう 鳥取県智頭町で社会実験

Keywords:  生態系・生物多様性  3R・廃棄物  地方自治体 

 

JFS/Project Launched Using Local Currency to Encourage Collection of Wood from Forest Thinning


鳥取県智頭町木の宿場実行委員会は2010年10月16日から11月14日までの約一ヶ月間、間伐材の回収とチップ業者への販売及び地域通貨「杉小判」の流通により、間伐材の利用促進と地域活性化を目的として、間伐材の集荷社会実験を行い、併せて11月28日まで地域通貨の流通実験を行った。

智頭町はかつて「杉のまち」として栄えてきたが、木材価格の低迷、後継者不足など、全国的な傾向と同様に林業低迷の影響を受けている。対策を検討してきた智頭町百人委員会農林業部会にNPO、大学などが加わり、智頭町木の宿場実行委員会が発足し、今回の社会実験に繋がった。

この社会実験は、今まで原木市場に出荷したことのない人をターゲットにしており、山への関心を無くした人に、今一度「宝の山」に目を向けてもらうのが趣旨。出荷者のハードルを極力下げるため、軽トラックでも出荷できる長さで出荷してもらい、補助金や協力金などを加算し、1トン当たり6,000円分の地域通貨「杉小判」を支払うこととした。「杉小判」は地域の登録商店26店舗で使える。集荷目標量は150トンで、実験初日には集荷場に23台の軽トラックの列ができた。最終的には出荷者29名で約196トンの実績となった。

同委員会では、このプロジェクトを山村再生のモデルとすべく、来年度は通年で実施することを検討中という。

登録日時:2011/02/09 06:00:15 AM

English  

 

参照元

持続的過疎社会形成研究プロジェクト
http://www.rprs.net/dd.aspx?itemid=1299#itemid1299


 

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