生物多様性・食糧・水

2011年01月19日

 

清水建設 建設地周辺の鳥や昆虫の多様性を見える化するシステムを実用化

Keywords:  生態系・生物多様性  企業(製造業) 

 

清水建設は2010年10月6日、都市域における生物多様性空間の拡大に資するため、建設地周辺における鳥や昆虫の多様性を見える化する簡易評価システム「UE-Netライト」を実用化したことを発表した。

生物の専門家でない営業や設計の担当者でも手軽に操作できる「簡易さ」が特徴で、所用期間はわずか2日間程度。同社が港区で施工中の集合住宅に本システムを初適用したところ、皇居などからシジュウカラをはじめとする飛翔性生物の飛来が予想されることが判明した。

東京のような大都市域においても、点在する緑豊かな公園には生物多様性空間が広がっており、鳥や昆虫など飛翔性生物の供給源となりうる緑地面積2,500平方メートル以上の公園は、公立のものだけでも都内に1万カ所以上存在する。周辺の住宅地や商業地で分断されていても、50~200m程度の間隔で緑地やビオトープを作ることで、緑のネットワークが形成され、公園からの飛翔性生物の飛来が予想される。

同システムにより、生物多様性保全に関する費用対効果の定量的な把握が可能となることから、CSRの一環として緑化・ビオトープ計画を充実させる企業が増加するものと期待される。

清水建設 環境アイランド「GREEN FLOAT」を赤道直下の太平洋上に建設(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/030292.html
第1回いきものにぎわい企業活動コンテスト 環境大臣賞他発表(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/030219.html

登録日時:2010/01/19 06:00:15 AM


English  

 

参照元

「UE-Netライト」で建設地周辺の飛翔性生物の多様性を見える化
http://www.shimz.co.jp/news_release/2010/805.html


 

このページの先頭へ