エネルギー・地球温暖化

2007年03月03日

 

新施設園芸システムで石油使用量半減を目指す

Keywords:  化石エネルギー  再生可能エネルギー  政府 

 

日本の施設園芸は石油資源への依存度が高く、昨今の原油価格高騰に対応するため、石油に頼らない施設園芸システムの確立が急務となっているが、農水省は、エネルギーの利用効率を高めた温室、集出荷施設等を導入する「施設園芸脱石油イノベーション推進事業」を推進するため、2007年度予算として約3.7億円を確保した。

当事業では、モデル地区を選定し、農業者団体や民間団体が実証実験を行う。エネルギーの利用効率を高めるトリジェネレーションシステム1地区、農業用水を利用した小型水力発電を利用した省エネルギーモデル温室1地区を予定している。

また、トリジェネレーションシステムや小型水力発電からの余剰電力を有効活用するため、電気自動車による輸送体制を導入し、流通における石油消費量の低減も推進する。2007年度より実証実験を開始し、3年間で石油消費量の半減を目指す。

トリジェネレーションシステムとは、ガスなどの燃焼により発生する電気・熱・CO2を利用するシステムのこと。発電の際に生じる熱を温室等の加温に、CO2を作物の生長促進等に用いることにより、エネルギーの利用効率を大幅に高め、運営コストの低減につながる。



http://www.maff.go.jp/j/aid/hozyo/2007/seisan/pdf/14.pdf




登録日時: 2007/03/03 10:21:19 AM

英語記事はこちら


 


 

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