ダイワJFS・青少年サステナビリティ・カレッジ
第3回講義録 「豊かな生態系を次世代に残す意味」
◆ 講義録
◆ 私が考える「サステナブルな社会」
手つかずのまま守る奥山と、人間の暮らしに利用しながら、動物たちとも共存していく里山とを分けて考える必要があります。植林をして林業に利用するのは、せいぜい3割ぐらいまでに抑え、持続可能な形で森林を守っていかなくてはなりません。里山を守ろうという声はずいぶん聞こえるようになりましたが、奥山こそ都市住民にとっての生命線なのです。
◆ 次世代へのメッセージ
すべての生き物と共存しようとしなければ、人間も滅びてしまう。それが自然の仕組みです。マザーテレサの言った「愛は、言葉ではなく行動である」という言葉が私は大好きです。ぜひ、人間も生き物たちと共に生きていけるように、若い皆さんも行動を起こしていただきたいと思います。
◆ 受講生の講義レポートから
「環境を守る活動には、提言やロビー活動、環境教育など種々あるが、それぞれが独立した別の活動というより、すべてがつながっていて、まず行動を起こす姿勢が何より重要なのだと改めて感じました」
「『クマを救うこと=森を救うこと』という、一見当たり前なのに見逃してしまいがちなことをベースにしているので、活動がリアルで素晴らしいと思います。私も、環境問題の根本的な原因は、森を増やすことで解決につながると考えていたので、熊森協会の活動を調べてみます」
「奥山の森がダメになると、自然も総崩れになってしまうことがよく分かりました。ただ、木が集まって森の形をつくるだけでもダメなことが、『森=植物+動物』の式からも分かります」
講師プロフィール

森山まり子(もりやま まりこ)
日本熊森協会会長
大阪教育大学卒(物理学専攻)。元尼崎市立武庫東中学校教諭。1992年、生徒たちと絶滅寸前のツキノワグマの保護に立ち上がったことから、祖先が残してくれた豊かな森を失い、日本文明が滅びようとしていることに気づく。クマの棲む豊かな森を、子孫や全生物に残すため、全国を奔走中。
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