ダイワJFS・青少年サステナビリティ・カレッジ
第9回講義録 「最も大切な環境とは?―江戸の暮らしに学ぶ」
◆ 講義録
◆ 私が考える「サステナブルな社会」
若い人に今、昭和30年代を懐かしむブームがあるようだが、ある意味で正しいことだろうと思う。昭和30年の消費エネルギーは今の約10分の1。さすがにそれでは厳しいだろうから、30年と大阪万博の間、今の3分の1ぐらいのエネルギーならなんとかやっていけるだろうし、地球環境の面ではそれぐらいが限界ではないだろうか。
◆ 次世代へのメッセージ
あと10年もすれば、今のような生活は大きく変えなくてはならないときが来るだろうが、今がどういう状況かを知り、体力さえあれば、いざというときには意外と乗り切れるものである。そのためにも、「地球にやさしく」という前に、自分自身の健康を守る意味でも、できるだけ無駄なエネルギーを使わない暮らしをつくってほしい。
◆ 受講生の講義レポートから
「環境問題を含めた社会問題には、歴史から学ぶこともとても重要だと思うので、事実を知る力を鍛えたいと思います」
「江戸もいい時代だったのでしょうが、今がそれほどひどいわけでもないと感じます。当時の循環型の暮らしも『環境のため』にやっていたわけではないでしょうし。今できることを模索するのが、私たちにできることだと思います。」
「私は江戸時代の生活のほうが性に合っているように思うので、勝手に『脱・平成』し、行灯のある生活に入ろうかと思います。江戸の暮らしに学び、賢明さを持ち続けることはできるものでしょうか」
講師プロフィール

石川英輔(いしかわ えいすけ)
作家・江戸研究家
京都生まれ。国際基督教大学・東京都立大学理学部中退。SF小説の世界で活躍する一方、次第に江戸学や江戸を舞台にした小説ジャンルに移行し、今や江戸研究の第一人者の一人。著書に、『大江戸神仙伝』から始まる小説のシリーズや、『大江戸えねるぎー事情』をはじめとする大江戸事情シリーズのほか、写真製版に関する専門書・翻訳書もある。
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