ダイワJFS・青少年サステナビリティ・カレッジ
第6回講義録 「廃棄物最前線―不法投棄から資源ごみ輸出へ」
◆ 講義録
- 講義概要
- 配布資料(PDFファイル 約544KB)
- 参考文献・URL
- 次の講義とのつながり
水も限られた資源です。国境を越えて行き来しているという点でも、水は決して例外ではありません。さらには農産物や工業製品を輸入すれば、それを作るために必要とされた莫大な量の水を同時に輸入していることにもなります。これをバーチャルウォーターと言います。世界の水資源には、どのような構造的な問題があり、どういった解決策があるのかを考えることは、地球の環境と経済と社会の根本問題を考えるためのよき道しるべとなるでしょう。
◆ 私が考える「サステナブルな社会」
サステナブルな社会の具体的なモデルは古都です。住宅や都市について年々価値が減じていく陳腐な住宅、陳腐な都市の発想を脱し、長く住み続けることにより価値を増していく増価する住宅、増価する都市を実現し、100年後には日本の都市をすべて古都にしなければ、サステナブルな社会は実現しません。住宅が変わり都市が変われば、すべての流れが変わります。古都になりえないような中途半端な再開発はやめて、既存市街地を100年かけて古都に転換していくための調和ある建設という発想で都市計画を再考したいものです。
◆ 次世代へのメッセージ
新しい時代を説明するには新しい言葉を見つけることが必要です。10年以上も前から使われている古い言葉を使っている限り、現在進行中の新しい動きを語ることはできません。サステナビリティや3Rなど、従来の言葉が持つ価値観に学びつつも、新しい現象にふさわしい新しい言葉を自分自身で発見し、創造することをいつも考えてください。新しい言葉を見つけられた人だけが、新しい時代を拓いていくことができるのです。
◆ 受講生の講義レポートから
「たくさんの現場写真がとてもリアルでショッキングでした。近所を走る廃家電回収車も、こんなにグローバルな流れの中にあることを思うと、解決すべき問題の対象が広くて大変だなと思います」
「語弊があるかもしれないが、これまで環境問題の中でも明るい部分を見てきたことを知った気がします。悪いことだと知りつつも生きる術として不法投棄に手を染めている人がいる。今まで、単によくないことだと考えるだけで、知ろうとしてこなかったのだと思いました」
「需給ギャップの調整など、構造的な要因にメスを入れないと、解決に向かわないということがよく理解できました。表面上の制度だけを見て、現場で何が問題になっているかを見逃さないように気をつけなくてはいけませんね」
講師プロフィール

石渡正佳(いしわた まさよし)
千葉県印旛地域整備センター用地課長、早稲田大学大学院非常勤講師
1996年から産廃行政を担当し、2001年に全国最悪といわれた銚子市の不法投棄をゼロにする。専門は財務分析。主な著書に、不法投棄の構造を解き明かした『産廃コネクション』、『利権クラッシュ』(以上WAVE出版)、『不法投棄はこうしてなくす―実践対策マニュアル』(岩波書店)など。
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