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| Posted by jfs |
2004.06.08 Tue
【イベント報告】国レベル:50年後の持続可能な社会のビジョン(日米学生環境会議)

<グループディスカッション>

「持続可能な社会にとって大事なものは何だろう?」という質問に対して、各自の意見を発表し、それぞれの意見について話し合いました。

まず、人と自然が調和して生きていくことが大切だ、という意見が出ました。そして、自然と調和した生き方は一つの決まった形ではなく、それぞれの場所に合った方法で考えていくのが大切だ、ということが話し合われました。

また、消費に関しては日米共にリサイクルはもちろん大切だが、使う量を減らしていくリユースの方がより大切だと考えていることが分かりました。

そして、世界の経済システムや南北問題にも話が及びました。南北問題とは、南と北の経済格差に起因する政治経済の様々な問題を指しています。特にこの問題には、みな高い関心を持っていました。

話をする中で、日本で言う「南北問題(problems)」を、アメリカでは「第三世界の問題(issues)」と言うことが分かりました。同じ問題を指すのに違う名前が付いていることから、問題の捉え方の違いを感じました。

また、これに関連して中国の工業化についても話し合いました。アメリカの学生の多くは、途上国はある問題があるために経済状態が良くないので、その問題を正して経済を改善しなければならないと考えていました。一方日本の学生は、途上国は劣っているわけではないので、必ずしも改善する必要はないと考えていることが分かりました。

さらに、豊かな国が貧しい国を搾取するというシステムについては、都市部の住民が使用する電力を、地方の原子力発電所でまかっている日本の現状も搾取だと思う、という意見が出ました。

このグループでは、現在の世界のあり方に疑問を持ちながら、経済と環境が両立する第三の道を模索しました。しかし、具体的な考えには至らず、新たな道を提示することの難しさを痛感しました。

<総評 〜パトリシア・グラハム教授より>

まずこのグループでは、日米間に人と自然の関係のとらえ方に違いがあることが分かりました。この違いは、日米の地理的、文化的な違いから生じています。伝統的な日本社会が持つ自然への畏敬の念を、アメリカ人が本当に持っているかどうかを、考えてみたいと思います。

また、これに関連してお話したいことがあります。カンザスに最初に入植した人々は、草原地帯でほとんど木がなかった場所に木を植えました。そして現在、カンザスには木々が生い茂っています。一方、これは間違っているかもしれませんが、戦後日本政府は自然に敬意を払いながらも自然を管理しようとしてきたと思います。川や河岸がコンクリートで固められているのが、その例になるでしょう。

消費に関しては日米共に使い捨て社会であり、これは問題だと思います。

また、日本語の「南北問題(problems)」に直接対応する英語はなく、アメリカではこれを「第三世界問題(issues)」と言います。アメリカでは、この問題をproblem (解決・議論を要する問題)と見ていないことがこのディスカッションから分かりました。

一方で、このグループに参加したアメリカの学生は、アメリカ連邦政府の政策には合意していません。これは、重要なポイントだと思います。

最後に、搾取に関する議論がありました。しかし、この問題の解決方法となるよいモデルはまだありません。これは最も重要な問題だと思います。


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